【IGL入門】盤面でチームを勝たせる！タクティカルFPSの基本解説ー12ラウンド編ー【VALORANT】

VALORANTプレイヤーのみなさん、こんにちは。

“【IGL入門】盤面でチームを勝たせる！タクティカルFPSの基本解説“ということで

今回は、IGL（インゲームリーダー）がチームを勝たせるためにどのように考えてプレイをしているのか
IGL初心者やIGLしてみたいなという方に向けて「12ラウンドを通して考える」について、解説していきたいと思います。

12ラウンドを通して考えるとは

前回、前々回とIGL入門として「デフォルト」「スキル」について解説していきましたが、
今回はそれらを用いて前半/後半の12ラウンドを通して相手を手玉に取る方法を解説していきたいと思います。

例えば、相手がセットアップラッシュを5ラウンド連続で行っていたら、
あなたのチームはどのように対応しますか？

・寄りを早くする
・前目で戦うことで、ラッシュを止める
・なにもしない

いろいろな対策があるかと思いますが、残念ながらこの時点で相手の術中にはまってしまっています。
ではそうならないためにどうしたらよいか。それを今回は解説していきます。

ラウンドごとにテーマを決めましょう。
まず、大まかに４つテーマを決めます。

ハンドガンラウンドやエコラウンドの特徴は、遠距離で撃ち合わないことです。
そのため、交戦距離の長いところでの撃ち合いを避けるような作戦が必要です。

例えばLOUD（ブラジルのプロゲーミングチーム）がよく使用していた
ボトムはスモークで隠し、ショートはタレットで管理しつつ、ツリーやガーデンでファイトしつつ
Aサイトを包囲するような作戦は狭いところでの交戦しつつ、1人のところに数で倒しにいきます。

セットアップの特徴は、相手のカバーラインをつぶしながらサイトで孤立している敵を狙うことです。
そのためにスキルをたくさん必要になります。

これはランクマッチでも使えるセットアップの1つです。
ショートはスモークとナノスワームで射線と飛び出しをケアしつつ、ヘブンはフラグメントで同様にケア、リコンとパラノイアを合わせてサイト内の孤立してる敵を倒しにいきます。

デフォルト（ホールド）の特徴は、高めのスキルでエリアを確保して、1人を残しほかのエリアでフェイクを行った後に元のエリアからサイトを取ることだったり、
フェイクをせずに4,5人でホールドしてからサイトに行くことです。
そのため、エリアを取るのにスキルをたくさん必要となります。

これはセットアップを多用した後に行うと揺さぶりやすくなります。
最初に高めのスキルでエリアを確保し、他4人で逆サイトにフェイクをかける。
寄って空いたサイトに人数をかけていくことができます。

デフォルト（シフト）の特徴は、安いスキルでエリアを確保して、全員で逆サイトを取りに行くことです。
そのため、最初に取るエリアではあまりリスクを負わないことが必要です。

これはデフォルト（ホールド）を行った後に行うと、揺さぶりやすくなります。
最初は安いスキルでエリアを確保し、その後全員でシフトするが、いままでの作戦がフェイクとなり相手の寄りを遅くすることができます。

先に紹介したAサイトの4つ＋Bサイトバージョンを4つ作ることで8ラウンド分の作戦が完成します。残りの4つはウルトラウンドだったり、同じ作戦を繰り返したりで補完するとします。
（ハンドガンラウンドとエコラウンドは分けて２つの作戦を考えてもよいですね。）

この準備ができたら、あとは手持ちの作戦でストーリーを考えるだけです。
一番最初に例に出したように５回連続セットアップラッシュをした後に、デフォルト（ホールド）をしてもいいですね。

一例として１巡考えてみましょう。

ラウンド	作戦	考え
１R	【Aサイト】ハンドガンラウンド	とにかく相手と近い距離で戦うこと、人数であたること
２R	【Aサイト】セットアップ	相手のカバーを入れさせないで、サイトを確保すること
３R	【Aサイト】セットアップ	２R同様
４R	【Aサイト】デフォルト（ホールド）	高いスキルでエリアを取り、リアリティのあるフェイクをすること
５R	【Aサイト】デフォルト（シフト）	安いスキルでリスクを回避し、逆サイトでセットアップをすること（このあたりから相手の守り方が変わってくるので始まってすぐは詰め待ちでも良し）
６R	【Bサイト】ハンドガン	１R同様
７R	【Bサイト】セットアップ	２R同様
８R	【Bサイト】セットアップ	２R同様
９R	【Bサイト】デフォルト（ホールド）	４R同様
１０R	【Bサイト】デフォルト（シフト）	５R同様
１１R	…
１２R	…